第3話 『悔しいぐらいに…』
一方的な試合だった。
ほとんどが初心者で何回か練習しただけのチームと、市の社会人1部リーグで活動するチームとじゃレベルが違いすぎる。ずっと攻められっぱなし…スイーパーの子が経験者でけっこう上手かったからなんとかしのいではいたけど、それでも前半だけで3失点。
ハーフタイムにはもうグッタリだった。
「かなりキツいっすね…」前半ずっと守備に追われていたワッタは俺以上に疲れた顔で、ペットボトルのスポーツドリンクをガブ飲みしている。左サイドのMFに入ったワッタはFWの俺の3倍ぐらい走ったに違いない。
「キツイし暑いしボール来ないし…」頷いてそう言った。クリアボールをなんとか追いかけていただけで、まともにボールを触った記憶が無い。
他のチームメイトも各々に疲れた顔で座り込んでいた。初めての試合じゃ仕方ない。どこをどうすればなんて話し合う余裕もなかった。
後半開始、疲れた体を引きずってグランドへ。相手チームは余裕の顔。笑いながらDFがFWに入ったりしてポジションを入れ替えてる。
「なんかナメられてますね」それを見たワッタは分かり易いぐらい悔しそうな顔をした。
「ってか完全にナメられてるよな」俺も多分同じ顔をしていた。
アドレナリンってのが流れ出したんだろう。さっきまでの疲れはどっかに行っていた。
周りに気を使っていたワッタのプレーがいきなり変わった。相手を小馬鹿にするようなドリブルで攻め上がる。3人ぐらいに囲まれてもボールをキープ、体を当てられて倒されるまで何人抜いただろう。
「ファールだろ!!」普段は余裕の顔のワッタが声を荒げて叫んでる。ソレを見てなんだか嬉しくなった。
チャンスらしいチャンスは一度だけ。中盤でボールキープしたワッタが3人を置き去りにしてスルーパス、左サイドを抜け出した俺が折り返して、中央で待つリョウスケへ…
結局トータルで0対5。リョウスケのシュートは当りそこなってコロコロとGKの目の前へ。
完全にナメられたうえに完敗だった。
ほとんどが初心者で何回か練習しただけのチームと、市の社会人1部リーグで活動するチームとじゃレベルが違いすぎる。ずっと攻められっぱなし…スイーパーの子が経験者でけっこう上手かったからなんとかしのいではいたけど、それでも前半だけで3失点。
ハーフタイムにはもうグッタリだった。
「かなりキツいっすね…」前半ずっと守備に追われていたワッタは俺以上に疲れた顔で、ペットボトルのスポーツドリンクをガブ飲みしている。左サイドのMFに入ったワッタはFWの俺の3倍ぐらい走ったに違いない。
「キツイし暑いしボール来ないし…」頷いてそう言った。クリアボールをなんとか追いかけていただけで、まともにボールを触った記憶が無い。
他のチームメイトも各々に疲れた顔で座り込んでいた。初めての試合じゃ仕方ない。どこをどうすればなんて話し合う余裕もなかった。
後半開始、疲れた体を引きずってグランドへ。相手チームは余裕の顔。笑いながらDFがFWに入ったりしてポジションを入れ替えてる。
「なんかナメられてますね」それを見たワッタは分かり易いぐらい悔しそうな顔をした。
「ってか完全にナメられてるよな」俺も多分同じ顔をしていた。
アドレナリンってのが流れ出したんだろう。さっきまでの疲れはどっかに行っていた。
周りに気を使っていたワッタのプレーがいきなり変わった。相手を小馬鹿にするようなドリブルで攻め上がる。3人ぐらいに囲まれてもボールをキープ、体を当てられて倒されるまで何人抜いただろう。
「ファールだろ!!」普段は余裕の顔のワッタが声を荒げて叫んでる。ソレを見てなんだか嬉しくなった。
チャンスらしいチャンスは一度だけ。中盤でボールキープしたワッタが3人を置き去りにしてスルーパス、左サイドを抜け出した俺が折り返して、中央で待つリョウスケへ…
結局トータルで0対5。リョウスケのシュートは当りそこなってコロコロとGKの目の前へ。
完全にナメられたうえに完敗だった。

