2005-09

第4話 『真夜中の公園から』

 バイト帰り、仲の良いメンバー4人が揃ってラストまでだったので、そのままファミレスでご飯を食べていくことにした。和風ハンバーグセットを食べながら、こないだの試合のことばっか考えてた。
 助っ人だったワッタと俺が一番悔しそうな顔をしてたかもしれない。自分自身最低のデキだったのも悔しかったし、ナメられた事にも腹が立った。ただ、本気で悔しがってるワッタを見て、俺は少し嬉しかった。
 「どうでしたこないだのサッカー?」アッチはそう言って俺の顔を窺った。見てすぐに良くなかったってのを察したらしい、シマッタって顔をした。
 「ボロ負けだよ」そう言って俺はアッチの方を軽く睨んでから笑った。
 「いいな、タケだけ面白そうで」ホントに羨ましいって感じでよっPはそう言ってから、「俺もなんかスポーツやりたいよ」って付け足した。
 「アレじゃないですか、僕らでサッカーチーム作りましょうよ」
 ノリで言っただろうアッチの言葉だったんだけど、俺は本気で悪くないなって思った。
 「良いじゃんソレ!俺やりたいよマジで!」よっPの反応も早かった。たぶん同じ事を考えていたんだろう。
 「面白そうっすね」マサはみんなの反応を見てから賛成の意思表示。いつものパターン。
 それから一時間ぐらいかな、ずっとサッカーの話ばっかしてた。どこのポジションがしたいだとか、ユニホームはどこのがイイだとか、日本代表のどこがダメだとか、CLのことだとか…
 「ってかなんか今すぐサッカーしたくなってきた」誰もがきっと思っていたことをよっPが口に出して、みんなで顔を見合わせた。
 家の近所の公園で、真夜中、街灯なんて一個だけ。上半身は汗だくになったから裸になって、僕らは車に積んであったボールを持ち出してサッカーをした。まるで子供。
 「目標は国立だな」
 「いやいや、サンシーロだろ?」
 「カンプ・ノウじゃない!」
 「ってかまず花咲じゃない?」花咲ってのは市内で一番キレイな球戯場で、色んな大会の決勝とかの会場で使うところ。
 「楽しければ何処でもいいや」
 くだらないことを言って騒ぎながらボールを蹴って、疲れたら自販で買ったジュースを飲みながらまたバカ話。
 クソ暑い夏が始まった。


  


 

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K・J・TAKE

Author:K・J・TAKE
実話から生まれた物語。
色んな奴らが集まって誕生したサッカーチーム『アズレプ』の愛と感動?の日々。

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