第6話 『青いウサギ』
「チーム名決まったんですね。なんでウサギなんですか?」
「ウサギ…??」ユミちゃんに聞かれて、俺は意味が分からず首をかしげた。他の奴らにも同じ事を聞かれたけど、全くなんのことやら。
休憩室で制服に着替えながら、そういえばバイトの連絡ノートにチーム名募集って書いておいたのを思い出した。もしかしたら…
『サッカーチームを作ったのでチーム名募集!!』そう書いたページの一番上に『BLUE RABBIT』と装飾された文字。誰が書いたのか分からないけど、みんなコレを見てチーム名が決定したと勘違いしたんだろう。
店内に出てサッカーコーナーへ。いつものように入荷品のチェックをしているとよっPが嬉しそうな顔してやってきた。
「おはよ、チーム名決まったんだね。なんでBLUE RABBITなの?」よっPからも同じ質問。俺がきたら早速聞こうと思って待っていたんだろう。
「ってか俺じゃないんだよね、アレ書いたの」
「マジで?もうみんな決定したと思ってるよ。俺も決まったんだと思ってたし」
そして30分後、犯人は遅刻して現れた。
「あ、アレ書いたの俺です」犯人はマサだった。
新人がオリエンテーションをしてる時にちょうど休憩中で、暇だったから新人の男の子の背中にプリントされていた文字を模写して暇潰ししてたらしい。その文字ってのが『BLUE RABBIT』
「とりあえず、すいません」マサはなんとなく謝った。
「ってか、もう、コレでいこ、青ウサギで」
「なんかちょっと変えてみよ、イタリア語とか良くない?」俺は言ってすぐ店内のPCでイタリア語翻訳を検索、青いウサギを訳してみることにした。
噂の新人ケイタはその日の夕方から出勤してきた。
「おはようございます!」そう言って屈託の無い笑顔。目が細くておとなしそうな子、好青年って感じ。サッカーコーナーに配属ってことだったので、とりあえず商品出しを一緒にやりながら話をしてみた。
「すげぇ!」入荷したばかりのレプリカシャツを広げる度にケイタは喜んで声を上げた。お互いサッカー好きだからか、俺とケイタはすぐに仲良くなった。
「今度俺らでサッカーチーム作ったんだけど、ケイタ一緒にやらないかい?」ノリでそう誘ってみると、ケイタは嬉しそうな、ホントに嬉しそうな顔をして答えた。
「すげぇ、はい、是非やりたいです!!チーム名とかもう決まってるんですか?」
「アッズッロ・レプロット」とっさにそう答えた。まだ決まってなかったんだけど、さっき調べて考えた中で一番良さそうな名前。
「イタリア語ですか?すげぇ、カッコイイっすね」
「うん、略してアズレプ」略してみるとなんかイイ感じだなって思った。
みんなに聞いてみても『アズレプ』って名前は好評だった。語呂がいいし覚えやすい。青いウサギ、アッズッロ・レプッロット、アズレプ。
チーム名が決まるとなんだかテンションが上がった。みんなのテンションもさらに上がったみたいだ。
ボンゴレ・ビアンコとか、ロッソとか…イタリア語って色が後ろにくるような、文法とか間違ってるような…そんな気はしたけど、まぁ、なんだか響きがイイから気にしないことにした。
とにかく、アズレプは歩き始めた。

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「ウサギ…??」ユミちゃんに聞かれて、俺は意味が分からず首をかしげた。他の奴らにも同じ事を聞かれたけど、全くなんのことやら。
休憩室で制服に着替えながら、そういえばバイトの連絡ノートにチーム名募集って書いておいたのを思い出した。もしかしたら…
『サッカーチームを作ったのでチーム名募集!!』そう書いたページの一番上に『BLUE RABBIT』と装飾された文字。誰が書いたのか分からないけど、みんなコレを見てチーム名が決定したと勘違いしたんだろう。
店内に出てサッカーコーナーへ。いつものように入荷品のチェックをしているとよっPが嬉しそうな顔してやってきた。
「おはよ、チーム名決まったんだね。なんでBLUE RABBITなの?」よっPからも同じ質問。俺がきたら早速聞こうと思って待っていたんだろう。
「ってか俺じゃないんだよね、アレ書いたの」
「マジで?もうみんな決定したと思ってるよ。俺も決まったんだと思ってたし」
そして30分後、犯人は遅刻して現れた。
「あ、アレ書いたの俺です」犯人はマサだった。
新人がオリエンテーションをしてる時にちょうど休憩中で、暇だったから新人の男の子の背中にプリントされていた文字を模写して暇潰ししてたらしい。その文字ってのが『BLUE RABBIT』
「とりあえず、すいません」マサはなんとなく謝った。
「ってか、もう、コレでいこ、青ウサギで」
「なんかちょっと変えてみよ、イタリア語とか良くない?」俺は言ってすぐ店内のPCでイタリア語翻訳を検索、青いウサギを訳してみることにした。
噂の新人ケイタはその日の夕方から出勤してきた。
「おはようございます!」そう言って屈託の無い笑顔。目が細くておとなしそうな子、好青年って感じ。サッカーコーナーに配属ってことだったので、とりあえず商品出しを一緒にやりながら話をしてみた。
「すげぇ!」入荷したばかりのレプリカシャツを広げる度にケイタは喜んで声を上げた。お互いサッカー好きだからか、俺とケイタはすぐに仲良くなった。
「今度俺らでサッカーチーム作ったんだけど、ケイタ一緒にやらないかい?」ノリでそう誘ってみると、ケイタは嬉しそうな、ホントに嬉しそうな顔をして答えた。
「すげぇ、はい、是非やりたいです!!チーム名とかもう決まってるんですか?」
「アッズッロ・レプロット」とっさにそう答えた。まだ決まってなかったんだけど、さっき調べて考えた中で一番良さそうな名前。
「イタリア語ですか?すげぇ、カッコイイっすね」
「うん、略してアズレプ」略してみるとなんかイイ感じだなって思った。
みんなに聞いてみても『アズレプ』って名前は好評だった。語呂がいいし覚えやすい。青いウサギ、アッズッロ・レプッロット、アズレプ。
チーム名が決まるとなんだかテンションが上がった。みんなのテンションもさらに上がったみたいだ。
ボンゴレ・ビアンコとか、ロッソとか…イタリア語って色が後ろにくるような、文法とか間違ってるような…そんな気はしたけど、まぁ、なんだか響きがイイから気にしないことにした。
とにかく、アズレプは歩き始めた。
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