第29話 『ウサギ・アラビアータ』
気合は十分なんだけど、相変わらず立ち上がりの悪いウサギたち…、序盤から押し込まれディフェンスの時間が続く。フォーメーションは4−4−2の菱形、前回と同じ。
開始10分で3本ものシュートを打たれた。どれも大きく枠を外れたおかげで助かったけど、いつ決められてもおかしくない状況。
「もっと中盤でプレッシャーかけろよ!自由にやらせ過ぎなんだって!」最終ラインのユアサからの激が飛んだ。最年少ながらすでに遠慮はない。普段はアホキャラだけど、サッカーになると人が変わる。
4本目のシュートが大きくゴールバーを越えた。
「おいおい、いつまで遊んでんだよ、そろそろ決めとけよ」
「ゴメンゴメン、次で決めるから許して」デカイ声で笑いながらそんな会話をする相手。
「うるさいな…」ボソッとケイタが呟いた。かなりイライラが溜まってるみたいだ。
ゴールキックは普段、アタルかユアサが蹴るんだけど、自分で蹴れるようにしたいってカメの要望でこの日はカメに蹴らせることにした。そのキックが笑えるぐらい飛ばなくて、正確性も皆無…おかげで序盤はホント攻められた。
前半15分、カメの蹴ったゴールキックがコロコロと相手FWの前に転がった。
「マジかよ!?」さすがに意表を衝かれたアタルとユアサの対応が間に合わない。外れろって心の中で思いっきり叫んだけど、ボールは無常にもゴールに吸い込まれた。
「コレ、ハットトリックとか余裕で狙えるんじゃない?」決めたFWが戻りながらそう言った。その言葉を聞いたケイタが明らかに怒ってますって顔で俺に駆け寄ってきた。
「タケさん、黙らせましょう」
「黙らせよう」
お互い丁度11人しかいなかったので審判が立てれず、ファールの判定が微妙でおとなしかったアズレプだったけど、遅れてきた相手チームの人が審判に入ってからは、やっと本来のアグレッシブさが戻ってきた。
中盤でボールを持った相手をケイタがショルダーで吹っ飛ばす。
「痛てぇ〜なコラ!ファールだろ!」吹っ飛ばされた11番が叫んだ。笛は鳴ってない。
「鳴ってない鳴ってない…」笛が鳴らなければケイタは止まらない。完全に相手をシカトしてボールを持ち上がる。そして逆サイドのワッタへ。ワッタはそのパスをダイレクトでタクちゃんに送った。
前方のスペースに出されたボール、タクちゃんが相手サイドバックと競り合いながら追いかけるけど、タクちゃんのスピードに相手は全くついていけず、たまらず足を引っ掛けてタクちゃんを転ばせた。
さすがにこれには笛が鳴る。
「うちのタクちゃんに何してんのよ!」普段相手を削りまくってるアッチが叫んだ。チームメイトがやられると熱くなる性質。
「はいはい、ファール、ファール」相手のDFがそう言ってますますアッチを怒らせた。俺はカチンときて、言ったDFを睨みつた。
「熱くなんなよ、たかが練習試合だろ…」そう言って背を向けたDFと俺の間をいきなりボールが横切った。
蹴ったのはワッタだった。相手も俺たちも反応できなかったけど、ケイタだけがソレを感じていて、ゴール前、フリーでボールを受けると、GKが飛び出す間もなくボールをゴールに蹴りこんだ。
「汚ねぇーぞオイ!」相手のDFとFWがそう叫んだけど、審判はゴールを認める笛を鳴らした。
ワッタは言われても、そ知らぬ顔で首を傾げてから、人差し指でこめかみの辺りをチョンチョンと叩いた。俺はソレを見て小さく笑った、ワッタらしすぎて。
「オイ!」さっきケイタに倒された11番が、ゴールを決めて戻ってくるケイタに文句を言おうとしたけど、ケイタはいつもの笑顔で返す。
「鳴った鳴った」
どうやらこの2人が1番怒ってたみたいだ。

★怒れるウサギの反撃開始!応援も熱くよろしく★
☆もう風邪にも仕事にも負けません☆
開始10分で3本ものシュートを打たれた。どれも大きく枠を外れたおかげで助かったけど、いつ決められてもおかしくない状況。
「もっと中盤でプレッシャーかけろよ!自由にやらせ過ぎなんだって!」最終ラインのユアサからの激が飛んだ。最年少ながらすでに遠慮はない。普段はアホキャラだけど、サッカーになると人が変わる。
4本目のシュートが大きくゴールバーを越えた。
「おいおい、いつまで遊んでんだよ、そろそろ決めとけよ」
「ゴメンゴメン、次で決めるから許して」デカイ声で笑いながらそんな会話をする相手。
「うるさいな…」ボソッとケイタが呟いた。かなりイライラが溜まってるみたいだ。
ゴールキックは普段、アタルかユアサが蹴るんだけど、自分で蹴れるようにしたいってカメの要望でこの日はカメに蹴らせることにした。そのキックが笑えるぐらい飛ばなくて、正確性も皆無…おかげで序盤はホント攻められた。
前半15分、カメの蹴ったゴールキックがコロコロと相手FWの前に転がった。
「マジかよ!?」さすがに意表を衝かれたアタルとユアサの対応が間に合わない。外れろって心の中で思いっきり叫んだけど、ボールは無常にもゴールに吸い込まれた。
「コレ、ハットトリックとか余裕で狙えるんじゃない?」決めたFWが戻りながらそう言った。その言葉を聞いたケイタが明らかに怒ってますって顔で俺に駆け寄ってきた。
「タケさん、黙らせましょう」
「黙らせよう」
お互い丁度11人しかいなかったので審判が立てれず、ファールの判定が微妙でおとなしかったアズレプだったけど、遅れてきた相手チームの人が審判に入ってからは、やっと本来のアグレッシブさが戻ってきた。
中盤でボールを持った相手をケイタがショルダーで吹っ飛ばす。
「痛てぇ〜なコラ!ファールだろ!」吹っ飛ばされた11番が叫んだ。笛は鳴ってない。
「鳴ってない鳴ってない…」笛が鳴らなければケイタは止まらない。完全に相手をシカトしてボールを持ち上がる。そして逆サイドのワッタへ。ワッタはそのパスをダイレクトでタクちゃんに送った。
前方のスペースに出されたボール、タクちゃんが相手サイドバックと競り合いながら追いかけるけど、タクちゃんのスピードに相手は全くついていけず、たまらず足を引っ掛けてタクちゃんを転ばせた。
さすがにこれには笛が鳴る。
「うちのタクちゃんに何してんのよ!」普段相手を削りまくってるアッチが叫んだ。チームメイトがやられると熱くなる性質。
「はいはい、ファール、ファール」相手のDFがそう言ってますますアッチを怒らせた。俺はカチンときて、言ったDFを睨みつた。
「熱くなんなよ、たかが練習試合だろ…」そう言って背を向けたDFと俺の間をいきなりボールが横切った。
蹴ったのはワッタだった。相手も俺たちも反応できなかったけど、ケイタだけがソレを感じていて、ゴール前、フリーでボールを受けると、GKが飛び出す間もなくボールをゴールに蹴りこんだ。
「汚ねぇーぞオイ!」相手のDFとFWがそう叫んだけど、審判はゴールを認める笛を鳴らした。
ワッタは言われても、そ知らぬ顔で首を傾げてから、人差し指でこめかみの辺りをチョンチョンと叩いた。俺はソレを見て小さく笑った、ワッタらしすぎて。
「オイ!」さっきケイタに倒された11番が、ゴールを決めて戻ってくるケイタに文句を言おうとしたけど、ケイタはいつもの笑顔で返す。
「鳴った鳴った」
どうやらこの2人が1番怒ってたみたいだ。
★怒れるウサギの反撃開始!応援も熱くよろしく★
☆もう風邪にも仕事にも負けません☆

