第30話 『うさぎは黙って餅をつく』
試合は荒れた。
「オイ、たかが練習試合だろ!?痛てぇなコラ」相手の11番がデカイ声で騒ぎ立てる。ちょっと当っただけですぐ文句。DFの奴らもそうだけど、このチームは削ってくるくせに自分たちがヤラれると些細なことでも声を荒げて喚き散らす。でも審判をしてる人はなんだか冷静に捌いてくれる。
左サイドでワッタが倒されて笛。さっきからワッタは何度も削られ、倒されてる。それでも文句を言わない。代わりにアッチが何度も叫んでた。
声に出して文句を言わない代わりに、ワッタはプレーで怒りを表す。前半21分、左サイドでボールを受けると、目の前で抜かれないように…何度もワッタにやられてるので細心の注意で距離をとった相手に対して、人差し指をヒョイヒョイとする仕草で、取りに来いよと挑発、その挑発にイラッとした相手が猛然と距離をつめると、嘲笑うかのようにその股間を抜いて抜き去った。アズレプの11番はクールだ。
フリーになったワッタからパスが出る。そのパスを受けたよっPは、DFを背負ったままボールをキープ。腕を上手く使って相手を止めて、2列目が上がるための時間を作る。ぎこちない足元ながら練習通り良くやってる。
「よっP!」声をかけて走りこむと、追い抜くタイミングでよっPからパスが出た。俺はそのボールを足元にコントロールしてすぐに右サイドのケイタへ。ワンタッチ目がやや大きくなって角度がなくなったけど、ケイタは迷うことなく右足を振りぬいた。
ケイタのシュートは無回転で重たいから嫌だってカメが言ってた。微妙に揺れながら飛んでくるらしい。相手GKは今まさにそれを体感して、なんとか片手で弾いて逃れこそしたけど、10番に打たせるなってDF陣に怒りの声を上げている。
「何で決めれないかな今の…」ケイタは自分自身にため息をついた。
「ナイスシュート、遠目からでもドンドン狙ってけ」
得点こそ奪えなかったけど、アズレプの攻撃はいつも以上に機能していた。そして、それ以上にディフェンスの調子が良い。先制点こそ不本意な形で許したものの、その後は崩されることなく良く守ってる。何本かのシュートもカメがキッチリとセーブした。
「決めれるトコロで決めないとダメですよね…すいません…」ハーフタイム、外したシュートを悔やんでケイタはそう謝ったけど、みんな笑ってケイタを励ました。
「あいつらガツガツ削ってくるくせに、ちょっとこっちが当ると文句言ってきてうるさいんですよね」ユアサが言った。
「ミスってもへらへら笑ってるし、なめてますよあいつら」ケンがそれに続いた。
「なに言われても気にするな、サッカーでぶっ倒そう」俺の言葉にユアサもケンも頷いた。喧嘩したって意味がない。サッカーで勝てばいい。相手チームはこっちのプレーが汚いだとか、フェアじゃないだとかデカイ声で話していたけど、そんなことにかまう必要はない。
「タケさん、もっと上がってみてもいいですか?」そう言ったのはマッチョだった。何気に最近のマッチョは1対1で簡単に抜かれることなく安定した守りを見せている。俺はガンガン上がってみろって返した。
「今までの相手に比べて、マッチョのサイドの奴は全然たいしたことない感じするし、タイミングみて上がってみな」アッチもそれに賛成した。そこから俺たちは後半どう攻めるか、どう守るか、みんなで意見を出し合った。相手への文句なんて忘れて、自分たちがどうするかってことを真剣に話し合った。
アズレプはサッカーで勝負する。

★後半戦、ウサギの大暴れに御期待下さい★
☆アズレプは日本代表を応援します☆
「オイ、たかが練習試合だろ!?痛てぇなコラ」相手の11番がデカイ声で騒ぎ立てる。ちょっと当っただけですぐ文句。DFの奴らもそうだけど、このチームは削ってくるくせに自分たちがヤラれると些細なことでも声を荒げて喚き散らす。でも審判をしてる人はなんだか冷静に捌いてくれる。
左サイドでワッタが倒されて笛。さっきからワッタは何度も削られ、倒されてる。それでも文句を言わない。代わりにアッチが何度も叫んでた。
声に出して文句を言わない代わりに、ワッタはプレーで怒りを表す。前半21分、左サイドでボールを受けると、目の前で抜かれないように…何度もワッタにやられてるので細心の注意で距離をとった相手に対して、人差し指をヒョイヒョイとする仕草で、取りに来いよと挑発、その挑発にイラッとした相手が猛然と距離をつめると、嘲笑うかのようにその股間を抜いて抜き去った。アズレプの11番はクールだ。
フリーになったワッタからパスが出る。そのパスを受けたよっPは、DFを背負ったままボールをキープ。腕を上手く使って相手を止めて、2列目が上がるための時間を作る。ぎこちない足元ながら練習通り良くやってる。
「よっP!」声をかけて走りこむと、追い抜くタイミングでよっPからパスが出た。俺はそのボールを足元にコントロールしてすぐに右サイドのケイタへ。ワンタッチ目がやや大きくなって角度がなくなったけど、ケイタは迷うことなく右足を振りぬいた。
ケイタのシュートは無回転で重たいから嫌だってカメが言ってた。微妙に揺れながら飛んでくるらしい。相手GKは今まさにそれを体感して、なんとか片手で弾いて逃れこそしたけど、10番に打たせるなってDF陣に怒りの声を上げている。
「何で決めれないかな今の…」ケイタは自分自身にため息をついた。
「ナイスシュート、遠目からでもドンドン狙ってけ」
得点こそ奪えなかったけど、アズレプの攻撃はいつも以上に機能していた。そして、それ以上にディフェンスの調子が良い。先制点こそ不本意な形で許したものの、その後は崩されることなく良く守ってる。何本かのシュートもカメがキッチリとセーブした。
「決めれるトコロで決めないとダメですよね…すいません…」ハーフタイム、外したシュートを悔やんでケイタはそう謝ったけど、みんな笑ってケイタを励ました。
「あいつらガツガツ削ってくるくせに、ちょっとこっちが当ると文句言ってきてうるさいんですよね」ユアサが言った。
「ミスってもへらへら笑ってるし、なめてますよあいつら」ケンがそれに続いた。
「なに言われても気にするな、サッカーでぶっ倒そう」俺の言葉にユアサもケンも頷いた。喧嘩したって意味がない。サッカーで勝てばいい。相手チームはこっちのプレーが汚いだとか、フェアじゃないだとかデカイ声で話していたけど、そんなことにかまう必要はない。
「タケさん、もっと上がってみてもいいですか?」そう言ったのはマッチョだった。何気に最近のマッチョは1対1で簡単に抜かれることなく安定した守りを見せている。俺はガンガン上がってみろって返した。
「今までの相手に比べて、マッチョのサイドの奴は全然たいしたことない感じするし、タイミングみて上がってみな」アッチもそれに賛成した。そこから俺たちは後半どう攻めるか、どう守るか、みんなで意見を出し合った。相手への文句なんて忘れて、自分たちがどうするかってことを真剣に話し合った。
アズレプはサッカーで勝負する。
★後半戦、ウサギの大暴れに御期待下さい★
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