第35話 『サッカーボールで虹を描く』
サッカーボールで虹を描く。何だソレって思うかもしれないけど、アズレプの面々は知っている。だって1度見たことがあるから。
「ミッド戻れ!ディフェンス!」アッチの激が飛んだ。攻めに集中しすぎた中盤を修正する。ワッタとケイタが上がりすぎて真ん中にポカンと空いたスペース。相手はそこからゲームを組み立ててくる。
ファンタジスタの中盤は2枚のオフェンシブがゲームを作るボックススタイル。ワンボランチのアッチ1人では止めきれない。
真ん中から左サイド、そこから大きくサイドチェンジ、見事な展開にアズレプの守備陣が綺麗に崩された。
前半31分、抜け出した相手11番がGKカメを引きずり出してから中央にマイナスの折り返し、それを14番がなんなく決めて同点。
「ディフェンスからだろ!前からプレッシャーかけろ!!」今度はアタルがデカイ声で叫んだ。
泥だらけになりながら、ウサギたちは必死にボールを追い掛け回した。ファンタジスタも同じように泥だらけで、なんだか22人で泥遊びしてるみたいだ。
前半終わって1−1。ぬかるんだグランドのせいか、いつもの倍ぐらい疲れた感じがした。
「絶対勝ちましょう、キツくても動かないとやられますよ!」1番疲れているだろうアッチの言葉に、みんなが真剣な顔で頷いた。
「もう負けたくないです…絶対…」頬の泥を拭いながら、ケイタがそう言った。
後半開始前に、俺たちはもう1度円陣を組んだ。
「止まったら負けるぞ、最後まで追いかけろ、絶対勝つぞアズレプ!」強くなった雨足の中、ウサギたちの咆哮が鳴り響いた。
疲れているのはお互い様のようで、ファンタジスタの足も止まり始めた。さすがに高校生とはいえこのコンディションじゃ仕方ない。
濡れたグランドのせいもありお互いにミスを連発、フィニッシュの精度も欠いて試合は硬直状態。
後半21分、相手のミドルシュートがイレギュラー、完全に逆を衝かれたカメだったが、なんとか伸ばした右足に当り、ボールはゴールポストに当って跳ね返った。慌ててこぼれたボールに飛びつくカメ、しっかりと腕におさめるて、ホッとした表情。最初の頃から1番成長したのは、このノロマなカメかもしれない。
疲労で思うように動けない。左サイドでケイタからパスを受け、足元にボールをおさめると、2枚のディフェンスが目の前にいた。相手も肩で息をしていて苦しそう、もう走りたくないって顔をしてる。
「縦勝負、勝負しろ!」アッチから無理な注文が飛んできた。けど応えなきゃならない。
「よーいドンだ…」スラムダンクのマネをして、俺はボールをスペースに蹴りだすと、2枚のディフェンスの間を割って全速力で走り出した。走るって決めた俺と走らされるディフェンスとでは覚悟が違う。二枚を置き去りに俺は左サイドを駆け抜けた。
あんまり得意ではない左足でのセンタリング。ボールはにニアサイドのよっPを越えて右サイドに流れていった。ラインを割りかけたボール、誰もがゴールキックだと思ったけど、アズレプの20番は諦めなかった。ギリギリのところでボールに追いつくと、すぐにゴールの方を向いて狙いを定める。だが角度はない。焦って戻ってきたDFをワンフェイントでいなす。
「タクちゃん!」疲れた体を引きずって俺はファーサイドに走りこんだ。絶対にセンタリングがくると信じて。
スローモーションみたいに、その左足から蹴り出されたボールの軌道がハッキリと見えた。ゆっくりと回転しながら、綺麗な虹を描いて、そのボールは静かにサイドネットを揺らした。
21人の傍観者が唖然とする中、タクちゃんが右手の拳を突き上げて静寂を吹き飛ばす咆哮を上げた。
「うぉぉぉ!スゲェ!」10人全員が飛びついてタクちゃんを揉みくちゃにした。タクちゃんは照れながらそれに応える。信じられないくらい綺麗だった。
忘れられない魔法のゴール。

★次回、アズレプ最終話です!!★
「ミッド戻れ!ディフェンス!」アッチの激が飛んだ。攻めに集中しすぎた中盤を修正する。ワッタとケイタが上がりすぎて真ん中にポカンと空いたスペース。相手はそこからゲームを組み立ててくる。
ファンタジスタの中盤は2枚のオフェンシブがゲームを作るボックススタイル。ワンボランチのアッチ1人では止めきれない。
真ん中から左サイド、そこから大きくサイドチェンジ、見事な展開にアズレプの守備陣が綺麗に崩された。
前半31分、抜け出した相手11番がGKカメを引きずり出してから中央にマイナスの折り返し、それを14番がなんなく決めて同点。
「ディフェンスからだろ!前からプレッシャーかけろ!!」今度はアタルがデカイ声で叫んだ。
泥だらけになりながら、ウサギたちは必死にボールを追い掛け回した。ファンタジスタも同じように泥だらけで、なんだか22人で泥遊びしてるみたいだ。
前半終わって1−1。ぬかるんだグランドのせいか、いつもの倍ぐらい疲れた感じがした。
「絶対勝ちましょう、キツくても動かないとやられますよ!」1番疲れているだろうアッチの言葉に、みんなが真剣な顔で頷いた。
「もう負けたくないです…絶対…」頬の泥を拭いながら、ケイタがそう言った。
後半開始前に、俺たちはもう1度円陣を組んだ。
「止まったら負けるぞ、最後まで追いかけろ、絶対勝つぞアズレプ!」強くなった雨足の中、ウサギたちの咆哮が鳴り響いた。
疲れているのはお互い様のようで、ファンタジスタの足も止まり始めた。さすがに高校生とはいえこのコンディションじゃ仕方ない。
濡れたグランドのせいもありお互いにミスを連発、フィニッシュの精度も欠いて試合は硬直状態。
後半21分、相手のミドルシュートがイレギュラー、完全に逆を衝かれたカメだったが、なんとか伸ばした右足に当り、ボールはゴールポストに当って跳ね返った。慌ててこぼれたボールに飛びつくカメ、しっかりと腕におさめるて、ホッとした表情。最初の頃から1番成長したのは、このノロマなカメかもしれない。
疲労で思うように動けない。左サイドでケイタからパスを受け、足元にボールをおさめると、2枚のディフェンスが目の前にいた。相手も肩で息をしていて苦しそう、もう走りたくないって顔をしてる。
「縦勝負、勝負しろ!」アッチから無理な注文が飛んできた。けど応えなきゃならない。
「よーいドンだ…」スラムダンクのマネをして、俺はボールをスペースに蹴りだすと、2枚のディフェンスの間を割って全速力で走り出した。走るって決めた俺と走らされるディフェンスとでは覚悟が違う。二枚を置き去りに俺は左サイドを駆け抜けた。
あんまり得意ではない左足でのセンタリング。ボールはにニアサイドのよっPを越えて右サイドに流れていった。ラインを割りかけたボール、誰もがゴールキックだと思ったけど、アズレプの20番は諦めなかった。ギリギリのところでボールに追いつくと、すぐにゴールの方を向いて狙いを定める。だが角度はない。焦って戻ってきたDFをワンフェイントでいなす。
「タクちゃん!」疲れた体を引きずって俺はファーサイドに走りこんだ。絶対にセンタリングがくると信じて。
スローモーションみたいに、その左足から蹴り出されたボールの軌道がハッキリと見えた。ゆっくりと回転しながら、綺麗な虹を描いて、そのボールは静かにサイドネットを揺らした。
21人の傍観者が唖然とする中、タクちゃんが右手の拳を突き上げて静寂を吹き飛ばす咆哮を上げた。
「うぉぉぉ!スゲェ!」10人全員が飛びついてタクちゃんを揉みくちゃにした。タクちゃんは照れながらそれに応える。信じられないくらい綺麗だった。
忘れられない魔法のゴール。
★次回、アズレプ最終話です!!★
コメント
こんにちは☆
うさぎ >
恋愛小説!?いいですね、書いてみますか?笑
最終話は…どうなるか期待していてくださいっ!
最終話は…どうなるか期待していてくださいっ!
こんちは^−^イングランドいい感じで勝利し1位通過よかったです☆
後はスペインにチェコ辺りですかね。Fトーレス君に期待ですね☆☆
それより、もうすぐこのブログも閉鎖ですか??そうではないんですよね^−^;?
それではまた☆クリック☆
後はスペインにチェコ辺りですかね。Fトーレス君に期待ですね☆☆
それより、もうすぐこのブログも閉鎖ですか??そうではないんですよね^−^;?
それではまた☆クリック☆
マサキーン さん>
スペインが通過してくれないと困りますよね!
スペインのいないWCなんてお断りです。
ブログは閉鎖しないですよ〜大丈夫ですv
スペインのいないWCなんてお断りです。
ブログは閉鎖しないですよ〜大丈夫ですv
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どうなるんだろう?わくわく。
アズレプ終わったら、次は何書くんですか?
恋愛小説にしましょうよっw
ウソです。ごめんなさい・・・orz